名無しさん 2022-02-07 20:13:11 |
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気でもふれたか……、
(命を捧げんと言わんばかりな言動は、人質対象として得ていた情報と異なるものばかり。蝶よ花よと育てられていてしかも非日常且つ明日の見えぬ状況下でよくも惚れた何だと言えるものだと心底謎に思えてしまうものばかりで。徐々に確実に衰弱している顔を赤らめてまで何を言うのかと思えば目が合っただの宝石の様だと褒め言葉とくれば困ったものだと思う反面、恐怖と絶望で狂う寸前かと思えてしまう程、今までの人間だってそういった輩は居た経験があるだとすれば其方の線も考えられるかと頭の隅で考えていると先程から騒がしい地上では何をしているのかと視線だけ向けつつ、騒がしいからどうにかしろと何処か不機嫌そうな相手にはどんな神経な太さを持っていればこの非日常下で言える言葉なのか、しかしそれでも何やら慌ただしいのはとても気がかりで少し腰を浮かせて様子を見てこようかとした時、仲間の1人が慌ただしく降りてきて。だが何故か怪我をしているのに僅かに驚いて近寄ると警察が乗り込んできたとの事、逃げろと言われ再び上へと戻っていく仲間。刀を持ち応戦しようかと思い階段を上がろうとした時、大きな音を立てて階段の入口が崩壊し塞がれてしまいその衝撃で牢屋の鉄格子に背中を強打すると少しだけ噎せ。このままでは生き埋めになっても可笑しくないと、脱出路として用意されている小さなくぐり戸を見るとまだ機能していそうで其方へ走りかがみ込んで扉を開けた所ではた、と立ち止まり。相手の居る牢屋へと目をやれば何処か迷いの色を浮かべつつ小さな舌打ちを零してから駆け寄ると素早く抜刀すると共に鉄格子を切り倒し、中に入り 「 生き埋めになってもらっても困る、来い。声は出すな 」 何処までも冷たいが反転した行動はしかして有無を言わさずに、両手両足を括られている状態なら都合が良いと左腕で相手を持ち上げると左肩に担ぎ上げて )
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