名無しさん 2022-02-01 12:27:49 |
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『……ん?見ない顔だな。新入りかぁ? 』
( お気に入りの代わりにやってきた鈴麗を見れば、眉をひそめながらその全身をくまなく眺めるように視線を動かしている。丁度給仕をしていたボーイに “ ヘルプで来てくれた、今日限定の子ですよ ”なんて紹介されれば、ふぅん、と目を細める。
それでも、機嫌を損ねることは無く、愛らしい笑顔を浮かべる鈴麗をお気に召したようで、傍に寄るや否や馴れ馴れしく肩を組み、肌に触れてくる。
その冴えない顔は酒でより赤くなっており、大して面白くもない世間話をベラベラと喋り出すのだ。確かに仕事の話は口に出さないが、会話の合間合間に裕福さが滲み出ている。)
「……あぁ、ごめんね。今日はもう帰るよ。」
( 鈴麗が奴の席に座って暫く、残りの準備を済ませるため、一足先に店を出ようと、周囲の嬢やボーイに笑顔で挨拶を交わす。
その間も相棒と奴の様子を盗み見するが、距離が近く相棒にベタベタと触れる奴を殴りたくなる衝動に駆られながら、そこはグッと抑え我慢する。
店を出る際、奴の席の前を通り、一瞬相棒と目を合わせればそのまま店の外へ )
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