>イールトルートさん 「外の話ね。」 彼にとってこの世界が全くの未知であるのと同様に、この世界にとっても“外”は全くの未知であり興味の対象らしい。 ポットに水を汲みながらどこから話すべきやらと考えあぐねる。 地元か、移民先の話か。 「地獄の第二圏と人間界で一番デカい国、どっちの話を聞きたい?」 それが彼の出した結論だった。