押してダメでも推してみる 〆

ふふ、ありがと。勉強する時間、帰ってからか朝起きてからじゃないと無いからねぇ…(相手からの褒め言葉に嬉しくてついつい頬が緩み感謝の言葉を伝え。これまで親から褒め言葉を掛けてもらった事なんて記憶の中には一切無くあるのは、無能や穀潰し…そんな否定的な言葉しか親から受けず、今でこそ時々LINEで連絡を取り合ってる弟らとは両親からの関わりを持つなという厳命により実家にいた頃は殆ど会話すら出来ず。だからこそ相手からの褒め言葉は嬉しくて仕方なく)

わぁ…いつもお弁当持ってきてくれて助かるよ、ありがと、結城君(そうしてれば、相手からお弁当を差し出され、しかも自分の好きなものが多めだというそれを嬉しげな笑顔を浮かべ再びの感謝を伝えながら受け取り鞄に入れて。自分の好きなものについて言ったっけ、なんて思いながらも相手がお弁当を用意してくれるまでによくコンビニで買ってたお昼ごはんは大抵好きな弁当ばかりだったしなぁ、なんて思いつつふと頭を過るのはお金のこと。一応浮いた額は貯金してるため急に全額だしてと言われても出せないわけではないが、やはり気になってしまいいつも同じ答えであるのは知ってるが申しわけ無さげな表情と共に問い掛けて)

…なぁ、本当に弁当のお金良いのか？