三潴 渚 2022-01-21 22:21:45 |
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もうバレちゃった。ま、才色兼備くらいは名乗っても良いと思ってるかな。
( 台所に併設された棚の扉を開くと、来客用にと念の為に2枚揃えた平皿を取り出した。湯気と共に芳しい香りを漂わすシチューを平皿へよそいながら、軽口の応酬に頬を緩めたまま。多少の自尊心からか、はたまた此れもまた軽口の延長戦か、何方とも付かない声色にて言葉を紡ぐ。横目に滑らせた視線で、何処となく不満気にも見えるかんばせで額を抑える少年を捉えては、次いで歪む様に笑った顔から視線を逸らし。冗談を冗談のまま、素知らぬ振りをしておけば良い事は分かっていた。もし、将来__許されるのならば。そんな事が頭を過って居ないと誰が否定し得ようか。脳内を覗くことも出来ない他人は元より、自分の感情を最も知り得る私自身が。逸らしたはずの視線を、次は顔ごと確り彼に向けて冗談を肯定し。斯くてシチューをよそい終えた平皿を差し出すと、 )
……そうよ。生徒じゃない人とどんな関係になっても、それは個人の自由だもの。__とは言っても、世間は簡単には許してくれないかもしれないわね。…さ、出来上がり。向こうに持っていってくれる?パンも買ってきたから、…付けて食べるでしょ?
(/ かなり遅くなってしまい申し訳ございません!お優しい言葉まで…有難うございますっ。因みにこの後の展開について、氷室くん背後様は何かお考えなどございますでしょうか? )
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