オーナー 2022-01-21 17:26:50 |
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… ン 、ありがと 。
吸うな言うとるわけやないからな 、お 、おれ 、俺も言い過ぎた 、ごめん …… 。
( 痛くも痒くも無い 、とんだかすり傷にもならないそれを何処か不安気に覗いた貴方になにか自分がいけない事をしたような気分になった 。血なんて一滴も出ていないのにどうしてか 。半ば強引に押し付けられた患部を冷やす為のそれを受け取れば一拍置いて 、静かに礼と謝罪の言葉が口から出ていった 。己にとって害であるそれはきっと貴方にとっては娯楽で気の安め所で 、つい頭に血が上り言い詰めたんだ 。その二つは言わなければいけないような気がして 、受け取らなければ駄目なような気がして 、心配なんて歯痒くて 。狡いようだが 、顔を隠すフードを深く被ってしまおうか 。次に貴方が発したのは飯のこと 。元々予定していた食事のことだ 。次々に温度のある言葉が降ってきて 、やや困惑に瞳を染めながらも誘われるがまま対面の席へと腰を下ろし 。 )
大先生 、つ 、作ってくれてありがとうな 。命拾いした 。… い 、いただきます!
( さてと目の前に置かれた食事を見遣ればなんということか 。そこらの店とは比喩出来ない大きく盛られたチキンライスにふわりと黄色い卵が覆いかぶさっている 、貴方との事に夢中でここまで意識がいっていなかったのだ 。意識的には二度見した気分で無意識に口の中へ唾液が溜まる 。それらを喉を震わせ飲み込めば本当に食べてしまっていいのか 、なんて表情でがばりと顔を上げ貴方の方を 。然しそれを待つには忘れられていた腹も鳴り出しそうな勢いだ 、きちんとリクエストに答えてくれた感謝をしつつもよれた首元を整え腰の位置を合わせれば 。早々にも丁重に 、掌を合わせて 。 )
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