オーナー 2022-01-21 17:26:50 |
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鎮火って……。いや、なんともないならええわ、それで。念の為、これで氷嚢の代わりにでもしとき
( 自分とは対照的に、当の本人は依然として平然とした様子。それを目にして、漠然とした嫌な不安が頭をもたげ。前線を張る者として負傷など珍しくもないかもしれないが、それにしたって、外傷に慣れてしまう様は傍目から見ていてあまりに危なっかしい。内心言い知れないもどかしさを覚えながらも、自分には言うべきことが見つからず言葉を詰まらせ。歯痒い気持ちを押し殺し、心臓が微かに軋む音を無視して胸のうちに広がる苦々しい思いを辛うじて飲み込み。そして一度調理場へと引っ込むと、密封袋に氷水を入れただけの簡易的な氷嚢を相手に押し付け。それから再び口を開き )
いやー、すんませんでした! 今後は気を付けますわ。なんたって、またzmさんに怒られてまうからなぁ……。んじゃ、お待ちかねの腹拵えといきましょか。腹空かしとるやろ、お疲れさん。たんとお食べ
( 今回の件に関しては、こちらに非があるのは違いない。今や社会からの迫害対象である喫煙者として、喫煙場所には重々気を付けねばと認識を改めて肩を落とし。喫煙者としての境遇に肩身の狭い思いだが、煙草はライフラインの一つであり、禁煙という選択肢は端から存在しないのだから如何ともし難い。相手の手から妙な曲がり方をした紙煙草をするりと抜き取ると、スーツの胸ポケットに入れていた携帯灰皿の中に吸い殻を突っ込み。まだ禄に味わえていなかった煙草への未練からか、若干の口寂しさを感じるのを誤魔化すように咳払いを一つ。切り替えるように話頭を転じると、テーブルの上のまだ温かい料理に視線を移し、食堂の椅子を引いて腰掛けようと )
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