Re-Murder【3L／学園／ディストピア／戦闘／一部人数制限あり／途中参加歓迎】

【世界観】

我々の歴史とは道を違え、第三次世界大戦により人口が激減した世界。そこへ人間を凶暴なアンデッド化させるX-ウイルスがばら撒かれ、既存の国家政府は完全に崩壊を迎える。
数少ない生き残った者たちは協力し、アンデッドが入り込めないよう高い壁に守られた楽園-Eden-を作り上げた。

それから100年の時がたち、楽園のどこからも目に映る光り輝く摩天楼。完全栄養食の開発により誰もが飢えることもなく、体に埋め込まれた高性能なチップにより病に苦しんだり、"うっかり"高所から落ちて死ぬなんてことも無い、文字通りの楽園で人類は安穏を享受する。

そんな自らの人生で一度でも立ち入ることの無いだろう煌びやかな塔を見上げ、食感も味もない小さな欠片と水だけを口にして、自殺すらも許されぬこの地獄から抜け出すために、武器をとった者たちの物語。


【用語】

X-ウイルス
第三次世界大戦末期にある国によってばらまかれた生物兵器。空気感染はしないが粘膜や傷口から感染し、感染すると目が赤く変色、24時間後に死亡する。死亡後は非常に凶暴なアンデッドと化し周りの人間を襲い更なる感染者を増やしていく。

アンデッド
X-ウイルスに感染した者の末路。所謂ゾンビ。
スピードは健康な人間に劣るが、生前とは比較にならない程の腕力と再生力を誇り、核などで一瞬のうちに吹き飛ばす以外の既存の兵器では歯が立たない。感染後アンデッド化する前に他の要因で死亡した場合も死体がアンデッド化する。

楽園-Eden-
アンデッドから生き延びた者たちが作り上げた現在確認されている唯一の人類の居住区。この100年のうちに複数回行われた生存圏拡大作戦により拡張に成功。現在の面積は東京23区の１／３程度。人口は凡そ500万人。
初期の居住区であり、現在は上流市民の居住区となっている中心部は一段高い立地となっており、ガラス張りの摩天楼が犇めきあう煌びやかな城塞のよう。
ホログラムを搭載した電子端末や完全栄養食など、戦争によって培われた高い技術が行き渡る一方で、中心部から離れて壁に近づけば近づくほど、陽の光の届かない不衛生なスラム同然の地域が広がっている。

階級
楽園の住人には例外なく階級が与えられる。基本は生まれた際に親と同じ階級を与えられ、功績や納税額、犯罪などにより上下する。上級への服従義務などはないが、仕事や居住区、食料の配給量など楽園内の全ては階級によって管理されている。
上級からα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)、ε(イプシロン)、ζ(ゼータ)に分類されそれぞれ市民をつけて呼称されることが多い、

α、βは共に中心部に住む上流階級だが、αは楽園創設に関わった者の子孫達で、βからαへの昇級は今までに存在しない。αが現在101人、βは1200人程と非常に少数。

γ、δは中流階級。γからβへの昇級が困難であることからアンダーγと呼ばれる。
γ市民の多くは中心部の施設の従業員や、雇われて働くホワイトカラーなど。質素ではあるが毎食生鮮食品を口にすることが出来、人口は約3万人程。
δ市民は中流層で店を構えたり、役人や教師などの公務員なども存在。δ市民から食卓に完全栄養食がのぼる様になる。人口は凡そ90万人。

ε市民は楽園の人口の50%を占める。
多くはノアズコーポレーションの工場労働者であり、中流層と貧困層との中間に居住区がある。中心部とは違い、中流層と貧困層の間に物理的な障壁はないが、一日の日照時間により区分されている。完全栄養食により飢えることはないものの、味や食感の楽しめる生鮮食品を味わえるのは月に数回程度。

ζ市民は1日の日照時間が1時間を切る壁際に居住区が存在。約150万人程が不衛生な環境に寄り集まって住んでおり、日雇いの工場労働者や犯罪組織の構成員、浮浪者などが殆どのため、治安の維持が困難。数字上では生活に必要な完全栄養食や物品が配給されているものの、横領が日々横行し末端まで行き渡っているとは言い難い。それ故に食料を得るために壁の外へ出る者が存在し、密かにあけられた穴から侵入したアンデッドの被害が耐えない。


Anti UNDEAD Forces 通称AUF
楽園内に侵入したアンデッドの排除や、10年単位で行われる生存圏拡大作戦及びその事前準備調査などを行う対アンデッド部隊。人間の生存が確認されないにも関わらず、アンデッドが湧き続ける壁外の調査なども行っている。
唯一階級に関わらずつける職業であり、功績次第では上流階級への昇級も可能。上層部ともなれば、楽園の政治にも多大な影響を与えられるため、下級出身の者が主義思想を通すための唯一の道となっている。バレット適性を必須としている訳では無いが、現時点で非適性者の入隊記録はない。


World AUF Academy 通称Academy
将来のAUFを育てる全寮制の士官学校。摩天楼の並び立つ中心部の更に中心に存在。校舎や寮、その他の訓練施設など複数の棟に別れており、それぞれも高層建築ではあるが、周りの冒涜的なまでに高い建築物のせいで、傍から見るとぽっかりと凹んだ地形となっている。
実技を主とした高倍率の難関試験を突破した者たちが通っており、γ市民並みの給料を得ながら、座学と訓練に5年間勤しむことが出来る。このトピックの舞台。

AUF同様、実力主義で階級差別を行わないと建前上はしているものの、保護者の所属する組織によって寮が決められるため、それぞれ帰属意識は強くなってしまっている。

ミロード
A棟の寮に所属するもの達の通称。
主にα市民の子息達が所属する寮で、将来の楽園の支配者達。誇り高く尊大で下流階級への差別意識が比較的強い者が多い。一方でバレット適性者が多く産まれる家系として責任感が強く、楽園を守り拡大していくことを目指している。
寮のカラーは赤。

カンパニー
B棟の寮に所属するもの達の通称。
主にノアズコーポレーションの従業員など関係者の縁者が所属する寮。商売人らしく人あたりの良い者が多く、差別意識も薄い傾向にある。その一方で拝金主義の胡散臭さが拭いきれず、生業のアンデッドを減らすアガタ聖堂及びチャーチには思うところがある様。
寮のカラーは黄色。

チャーチ
C棟の寮に所属するもの達の通称。
主にアガタ聖堂の縁者達が所属する寮。その特殊な立場上、入学前にアンデッド被害者を見た経験があるもの達が多く、感染者に同情的なきらいがある。
その多くがA.E.S.O.P.を注入出来るバレットを使用、アガタ聖堂の発言力を維持するために毎年一定数入学してくる。
寮のカラーは青。

シープ
D棟の寮に所属するもの達の通称。
ζ市民出身の者たちが多く所属する寮。その主義思想に統一感はなく、それぞれが己の目的のために行動している。他の寮と比べると一見ガラは良くないが、退学を恐れてか素行はあまり悪くない。
寮のカラーは白。

制服
男女ともに黒地に寮のカラーの入った詰襟、男子はラインの入ったズボン、女子はプリーツスカートを基本としたオーダーメイドの制服。
非常に強力な防刃性能を誇り、数度であればアンデッドの歯にも耐えうるとされている。
個人の戦闘スタイルや希望に合わせて大幅に変形されており、全生徒で共通しているのは首元の校章を模したバレットのみ。

バレット
ノアズコーポレーションによって開発、製造されるアンデッドに個人単位で唯一対抗出来る武器。弾丸と呼称されるがその形状は斧から小銃まで様々。
戦闘時以外は小型化して携帯することが可能で、Academy在学時は校章の形の物を配布される。
刃先や弾丸などの致傷部分に、アンデッドの再生力を鈍化させる信号を発する機能を搭載しているとか、詳しいことは企業秘密。
使用するには適性が必要で、どんなに戦闘能力があろうとバレット適性がなければ対アンデッド戦では戦力にならない。適性については不明点も多いが、ある程度遺伝するらしく適性者同士からは適性者が生まれやすいが、ごく稀に非適性者同士からも適性者が生まれることがある。

ノアズコーポレーション
楽園創設後に直後に創立した企業。巧みな経営手腕で急成長を遂げ、今や楽園を牛耳る大企業。バレットや完全栄養食の開発販売をしたのもこの企業で、複数の子会社を通して建築や不動産から金融、生活用品に至るまで手広く商売をしている。中心部の摩天楼のいくつかのオーナーでもある。

アガタ聖堂
ε居住区に存在する巨大な聖堂。無機質な建物の中に突然現れるクラシックな建築が異質を放っている。
元はX-ウイルスをばらまいた元凶の国にあった教会だったが、楽園創設後も迫害される元国民を受け入れていた影響で、X-ウイルスについて他より一歩進んだ知識が集まるように。
独自でX-ウイルスの研究を行っており、A.E.S.O.P.を開発。A.E.S.O.P.を武器に楽園と交渉を重ねて迫害を緩和、今は楽園から支援を受けて引き続き研究を行いつつ、ε、ζ地区の孤児院も兼ねている。

A.E.S.O.P.
アガタ聖堂によって開発された薬。
X-ウイルス感染後、アンデッド化する前に体内に打ちこむことでアンデッド化を防ぐことが出来る。
A.E.S.O.P.そのものに致死性があるため、感染者を救うことは不可能だが、被害拡大を防ぐために使用される。
権利と成分情報はアガタ聖堂によって厳重に保持されており、現時点で感染が発覚した場合、アガタ聖堂に駆け込むか、チャーチ出身のAUFによって打ち込まれるかの2択。

Re-Murder
楽園創設する際に、各地に散らばっていた生存者を探し出したり、建設中のに襲い来るアンデッドと戦い退けていた者達。
バレット開発前にどのように、現在子孫はどうしているのかなど不明点が多い。