28063募集主 2022-01-12 17:11:13 ID:ec3fcc4f4 |
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沁みよるけん、って言うたんに。薪拾うとった時、むかご、あってん。行きとうから、おんなじになる。
(空気を通して伝わる圧に表立った顔にはあまり出ていないものの鼻を少しばかり膨らませて渋々とした態度は滲ませつつ、その上にどの道、また草木の中に分け入っていく気で居るのだから繰り返し同じような事になる、と。普段通りの抑揚はあまり無い口調で言葉も達者なまま、相手の許へと向かって足指から膝辺りまでを見せる姿勢で座り)
煙、混じりよる。他……あ、よもぎ、ありよる、それ巻くんに、それにしよ。
(囲炉裏の傍で焼く魚に煙が混ざり込むから、と然して強く力も籠もっていない上に仮にそうだとしても痛くもないであろう程度に煙管へと伸びる手を自分の掌で距離を遠ざけるように押し、煙管を吸うなら煙草の葉ではなく、他の草で、と擂り鉢の近くにあった備蓄用の他の薬草に目を留め、もう片方の手で引き寄せた使い古した麻の手拭いのややほつれた布端部を裂いて小さなハギレを作り)
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