28063募集主 2022-01-12 17:11:13 ID:ec3fcc4f4 |
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……ぼく、嬉しゅう。ととさんに褒められた。良きこと。
(自分よりもひとまわり以上大きな掌に傾けた頭が元の高さに戻ると吐息と共に顔が綻んで、草木の間を分け入っていた際にいつの間にか髪間に入り込んでいたらしい葉が一枚零れて地面へと落ちていきながら相手の視線につられてそちらを見ると、そちらは湿った気配を感じた通り小川に繋がる方面で)
芝刈り、してたんに、洗濯やないんね。……それ、よぅ沁みるの。やけん、いや。
(戻した視界に入れた新鮮さが残る魚に納得と了承の首肯をしつつも、次に自分は芝刈り、ならば、と何処かの昔話をなぞった言葉は緩く半閉じの瞼と共に温度を持たない声音で。中に入る前にもう一度手や裾に付いた砂やら土を軽く払ってから住まいへと入り、屋内で使うために外の薪置き場から持って来て一時的に保管している隅へ拾って来た枝を上から積んで足し、背負子もその隣に置いてから、きっちりと脱いだ草鞋も戸口近くに並べて置いて板の間へ。そこからちょうど目に映ったすり鉢の中にあるまだ潰されていない草の形状と色合いから種類を類推して深くもない擦った程度に使うには沁み過ぎると、必要ではない事と普通に嫌という拒否の意味できっぱりと首を振り)
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