月だけが見ている。（吸血鬼×人間）

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（／トピ主娘の絡み文になります。絡みにくいほか、シチュエーションのご希望などございましたら御手数ですが新規絡み文をご提出いただけましたらそちらに絡みに伺いますのでよろしくお願いいたします。また、初回ということもあり説明を兼ねつつのロルが長くなってしまうかと存じますがご了承ください！）



（慣れた手つきで地下室に人間を放り込むこと数回、今日連れてきた人間は全て案の定森に迷い込んだ者たちだ。騒ぐ者、絶望する者…様々な人間を放り込んできたが、その大半が次々に気力を奪われるのか静かになっていくのだから人間というのは改めて弱い生き物だと思い知らされる。同時に、自分も慣れるほどに薄汚れ汚い両手になったのだと主人達に対して絶望とも怒りともつかない感情を抱くのだが…。檻に鍵をかけ、冷たい石畳の階段を上がり、一階のフロアへと戻れば静かに廊下を歩く…今日はもう仕事も全て終わっている、後は朝になる前に眠りにつくだけだ。そんな穏やかとも言い難い心中だからか、廊下に伸びた白い光がやけに目に痛い。睨むように大きな窓から差し込む満月を見上げ立ち止まり…最後に太陽の光を浴びたのは何時だったかを思い出すように目を細めていて、）