黄昏時 2022-01-07 18:07:37 |
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>>右京さん
「ああ、是非とも話してくれ。」
(此岸にいた頃、風の噂でしか聞いたことの無い極東の話を聞けるのならと、目尻を下げてそう言う。曲が終わったのか、それとも"勝手に"止まったのか、いつの間にか蓄音機からは何も聞こえてこなくなった。もしかすると、語り部とたった一人の観客の邪魔にならぬよう鳴りを潜めたのかもしれない。それを知ってか、または特に何とも思っていないのかは分からないが、彼女は何も言わず、頬杖を止める。そして、折角の機会だし、酒が尽きるまで話を聞き出して、一晩中喉が枯れるまで語って貰おうか。そんなことを脳内で目論みつつ、またグラスを拭き始め)
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