ink. 2022-01-01 23:49:38 |
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①逆十字に愛を誓って
「 俺の行く末を案じるのなら、祝福をくれよシスター。どうか俺だけに微笑んで 」
禁欲のきの字もない背信の悪魔祓い × 彼の恋人であること以外は敬虔なシスター or 彼に好意を寄せるシスターに憑いた悪魔
舞台は西洋。ファンタジー近代の、キリスト教っぽい宗教。提供は悪魔祓いの能力と大司教のコネだけで司祭まで上り詰めた男。「俺は人質だから」の言通り、平たく言えば大司教の隠し子で、そのことを母親に口止めするため教会に囚われている。教会に反感を覚えていながらも逃げ出せない境遇。軽薄なように見えて愛が重い。
愛するシスターの延命のため憑いた悪魔を見逃しているパターンでも、悪魔の方に恋してシスターの好意を利用し逢い引きするパターンでも。悪魔祓い見習いとして引き連れて一緒にお仕事したり、教会内政治したり、甘々したり。主従/師弟/敵対/異種族/年の差…要素てんこもりの欲張りシチュエーション。
②幽冥を駆ける
「 客? あー……いま手離せないから30分後に来て 」
( がっつり女のひとの胸掴んでるけど、手離せないってそういう…… )
「 ……本当に来たんかよ。……で? 何したらそんなに憑かれるわけ 」
金にも女にもだらしない刹那主義の祓い屋 × 引き寄せ体質の女子学生
現代和風ファンタジー。他の祓い屋でぼったくられ済みの学生が最後の頼みの綱で訪れたマンションの一室。そこで払えない額を提示されるも、途方に暮れたのを見かねて「…ここなら結界張ってあるし、困った時はつかえば?」で無事避難所に。一緒に過ごすうちに惹かれてみたり、一悶着あったり。
提供は19歳くらい。女の子は大学生か高校生。未成年でも平気で手出す倫理観のなさなので、年齢は障害にならない。最後の最後に年齢が明かされて「年下じゃん…!」の展開もおいしいなあとか。物心ついた頃から背負っている〝お役目〟のおかげで別に働かなくても生きていけるだけの収入はあるらしく、仕事への熱意も特にない。投げやりに生きているものの、根のお人よしが度々滲み出る人。
〝お役目〟とは土地の守り神に自分の人生を明け渡すことであり、土地の安寧が約束される引き換えに関わった誰もが自分のことを忘れるため、本人曰く「守り神の身代わりで生きているだけ」の人生。隣の部屋に飾られた赤地に金刺繍の羽織は〝お役目〟を担う生贄の目印で、仕事着。女の子が知らずに羽織るとひどく動揺する。
祓い屋が〝お役目〟を果たす際、彼のことを忘れてしまわないよう女の子が一か八かで以前連れ去られた黄泉の国に自ら潜って、必死で彼女を連れ戻しに行くシーンがクライマックスであったらいいなとか。女の子の引き寄せ体質の原因が守り神と関係あって、双方がお役目と厄介な体質から同時に解放されるとかもアツい。お役目関連はめちゃくちゃシリアスだけど、他は軽めのコメディ路線だと楽しい。
( / 没にした次案供養。まだまだあるけど、疲れたのでとりあえず今日はここまで。 )
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