ink. 2022-01-01 23:49:38 |
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●御伽話パロ【ラプンツェル】
ー 出演 -
ラプンツェル:香月 純
王子様:橋本 環
鳥に奪われたゲーム機を探して、入り口のない塔にたどり着いた王子様。
王子様はコミュ障でしたが、ゲーム機の中には大事なセーブデータが入っていたため、意を決し、前に出て行った男の真似をして塔の上へと呼びかけます。
すると、塔の窓から美しく長い髪が垂らされ、王子様はそれを掴んでラプンツェルのいる部屋へと入りました。
「 丁度退屈してたんだ 」
ラプンツェルは快く王子様を迎え入れますが、王子様は部屋の中に築かれた男性からと思しきプレゼントの山にドン引きしました。
王子様がラプンツェルにゲーム機を探させてほしいと頼むと、ラプンツェルはこれまた快く了承します。
しかし、いくら探しても、目当てのゲーム機は見つかりません。
「 ここにはないみたい。お邪魔しました 」
王子様は帰ろうとしますが、ラプンツェルは頑なに窓から髪を垂らそうとしません。
そして、言いました。
「 ゲームをしよう。俺は君がここから帰りたくないと思うように、君は俺がここから帰したくなるように対応する。目的を果たした方が勝ち 」
応じる他に選択肢はなく、王子様は渋々頷きます。
それからというもの、ラプンツェルは王子様を大いにもてなし、反対に王子様はつれない態度を取り続けました。
最初はゲームに勝つためでしたが、ともに暮らすうち、二人は徐々にお互いに惹かれていきます。
ある日、ラプンツェルが言いました。
「 俺は君のお願いなら何でも叶えてあげたい。今なら髪を垂らして帰してもいいけど、どうする? 」
王子様は眉根を寄せて返します。
「 ……分かってて聞いてるでしょ 」
こうして、ゲームは両者勝利で幕を閉じました。
その後、ラプンツェルが部屋のプレゼントの山を処分すると、王子様のゲーム機も見つかり、二人は塔の外に出て幸せに暮しました。
おしまい。
~ 舞台裏 ~
「 どうせなら最後まで塔の中に引きこもりたかった 」
「 ラプンツェル適性は環ちゃんの方が高そうだね 」
「 純くんはやっぱり他の女の子もいないと嫌? 」
「 まさか。環ちゃんさえいてくれればいいよ 」
「 …………うん 」
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