ink. 2022-01-01 23:49:38 |
通報 |
「 伊集院さんって何であんなに偉そうなんだろ? 」
「 ね、自分が一番正しいって思ってそう 」
教室の前を通り過ぎようとした時、ふいに聞こえてきた会話。
菜帆と仲良くしているからかあまり表立って言われることはなかったけれど、こうして陰口を叩かれることがあるのもまた事実だった。
「 ねぇ、駿河くん。伊集院さんって生徒会でもあんな感じなの? 」
女子生徒たちの会話の矛先は、そこにいるらしい駿河へと向く。
「 ……偉そうって言うか、伊集院は偉いよ、実際。たぶん生徒会で一番偉い 」
「 えー? 」
「 伊集院がいないと回んないからね、うちの生徒会は 」
「 なにそれ~、しっかりしてよ生徒会長 」
はしゃいだような笑い声が響く。
親友が好きになった相手。やる気がなくて、適当なことばっか言って、いい加減な奴。あの子がなんでこんな奴を好きになったのだろうと思っていたけれど、きっとこういうところなんだろうな、と少しだけ分かった気がした。
「 駿河 」
「 ん? 」
「 私の分の仕事終わったから、何かまだ残ってるものあったら、……て、手伝おっか 」
「 え、なに? こわ…… 」
「 は? 」
( / 会計ちゃんと駿河の絆イベ。頼りにされて嬉しい会計ちゃん。恋愛感情とかでは全然ない、けど、正ヒロインの風格あるな。 )
トピック検索 |