トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
悟られたくはない。だが、観察眼に長けたコイツに隠し通せる事でもない。ごく自然にリードされてベッドに戻されると行動にて大層労われた。
好きにさせてやるとは言ったが限度というものがあるだろうとか文句はふつふつと思い浮かんでくるが醸し出してくる穏やかな雰囲気を壊す気力は持ち合わせておらず大人しく手渡された水を一気に呷り、サンジの言葉に耳を傾ける。確かに島に上陸したのが久しぶりで、こうして心置きなく2人きりの時間が作れるのも島に上陸した時だ。だが、コックとして上陸した際にすべき事だってある、プライドも理解しているつもりだ。俺にうつつを抜かすのも悪い気はしないが、今の己の状態を情けなくも感じる。カラになったコップをサイドテーブルに置いて、こんな時間どうでもいいと言うように素っ気なく
「いいのかよ、ここでゆっくりしてて」
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