トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
2人きりで心置きなくできるということもあり、こちらもタガが外れた部分もあったのかもしれない。最後の方などほとんど覚えていないのだ、覚えているのはロクに頭が回らなくなるほど、それこそ思考が生まれては消えてを繰り返し、口からは自分のものとは思えない甘ったるい嬌声が止まらず、チョコレートのように溶かされそうだなどとガラにもないことを考えてしまうほど気持ちがいいのと俺しか見えてない、俺に欲情したコックの目だ。いつもは無駄に整えている身だしなみも崩して必死な姿を見るともっと俺に必死にさせたくなっちまう。だが、さすがに腰がだりぃ…とぼんやり考えながら余韻に身を委ねていると動かない俺を心配したのか声がかけられ、よりによっての腰に触れられた。ピクリと身体を揺らし、まだどこかとろんとした視線をサンジに向けるも暫くは無言だった。答えないのは不服だからではない、好きにさせてやると言ったのはこちらだし、腰は重いが満足している。ただ思うのはコックという船の役割故に忙しいコイツを今は…今だけは俺の───
「コック、」
と甘えるような声色が出て、手を伸ばし、何かを続けようと口を開きかけるも強力な睡魔によりゾロはサンジに触れ、何かを伝える前に気を失うように眠りに落ちた
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