トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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そういう嫉妬深いお前は好きじゃねぇな……
(密着すればするほどに細身な外見とたがう着痩せする筋肉質な、肉と骨の硬さが感じられる男の抱擁を提供しながら、相手からは見えない多少見下すような冷めた色を瞳に宿すまま触れた指先からじんわりと侵食していって)
(金髪と煙草の匂いを奴の視界に入れるまま獣肉を捌く狩人の冷たい眼差しで骨張った指が動き、名も知らぬ森の野生と同化していった)
……そろそろ、帰らねぇと、か
動けるか?
(片腕で抱く傍らで、愛しげに髪をなるだけ擽らぬよう頭を抱いては左耳の後ろから低音で語り掛ける格好を決めて鼓膜に問う)
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