トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
目を閉じて良い感じに眠れそうだったのだが、目の前の男の纏う気配が変わったことに気がついてゆるりと目を開ければ体を返されて俺は上に覆い被さるコックを見上げる。「なんだよ?」と問いかけると返ってきたのは謝罪の言葉だ。意味がわからず更に聞き返そうとしたとこでやっと気がついた、ピリリと肌に走る殺気にも似たコックが欲しがっている時に感じる気配だ。微睡みから一気に覚めて押しのけようと肩に手を置いたがもう遅い。伸びてきた手が、落とされる口づけがこっちの欲も的確に呼び起こしてくる。さっきヤったアレでもやばかったのに、この突発的なスイッチの入り方はマジで止めらんねぇな…そうぼんやり思いながらも、それを受け入れるように抵抗をやめた。
全てを受け入れて隣に寝転ぶコックが発した言葉は俺には到底似合わないだろうよと思う単語だ、「そうかよ」とだけぐったりした様子で言うと、今日はたぶんロクに動けないだろう己の身体のダルさを感じながらため息混じりに
「今日はもう出航だってのに発情しすぎだエロコック」
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