とある版権 2021-12-29 20:19:26 |
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(一瞬でも疑ったのが可笑しく思われるくらい、ころころと移る表情に忙しい挙動は純粋無垢な青年のそれにしか見えず。夢中に話す相手と距離が詰まり、誰彼に近寄られるのを厭う性分ではあるものの己を慕う真っ直ぐな言葉に悪い気はせず、此方から避けることもなくただ静かに見つめ続けていて。はにかむ姿は不思議と憎めず、微笑にすら至らないほんの微かな表情の弛緩ではあるがふっと小さく鼻を鳴らし、これ以上の野暮な追及はせず一つ頷いてから改めて丁寧に風呂敷を解き、包まれていた菓子を眺めて)
……そう、…まあいいや。折角だから貰っておいてあげる。…和菓子は好きだし__美味しそうだし。
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