匿名のなめ 2021-12-25 22:01:06 |
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(ただの空き缶とも見て取れる宝箱を、まるで己の命そのものだと言わんばかりに胸に抱く少女。帰りっぱなしで壁の方を向き顔を俯かせていたが、男の気配が近付くのを感じ取ってはこの状況を続けられないことを予感する。先程の疾風迅雷の身のこなしによってひとつ懸念は取り除けた。しかしもうひとつ、瞼にこびりついている悪夢。相手の裸体を目の当たりに羞恥十割で隠れられていれればある意味純粋ともいえようが、そうはさせないトラウマがあった。それはまだ生家にて養われていた頃、父親から受けた性的虐待の記憶。あれから10年経ち、復讐にギフトを贈ったりと少しは精神的にも立ち直れたものの、まだまだ道のりは長い。……でも、それでも、ここで蹲って震えているというのはあの毒親に今なお縛られていることの提示に相違ない。悔しい。何より腹立たしい。腹の温度が沸々と上昇していくのを感じる。女は、激闘に立ち向かうように歯を食いしばり膝を立てた。呼吸はだいぶん落ち着いたが、最後に深呼吸を。くるりと振り返った表情___その面に白い牙は見られず、ただほのかに赤い痕がのこっているだけ。だってそんなの、可愛くないもの。)
(そうして世界に踏み出した彼女……の目は瞑られている。これが最後のささやかな抵抗。この部屋とキッチンは何度も観察したし、大体レイアウトは把握している。だからと言ってセルフお化け屋敷ではあるまいし…百歩譲って愛嬌と呼んだとしても余りに素っ頓狂な様子である。けれども彼女にとってはこれが最善手であり、手を突き出して光の中を歩くというのも勇姿なのだろう。転げはしないものの覚束ない足取りでキッチンを脱出、手探りでキャスターケースの近くまで歩み寄ると静かに手の中の我が子を寝かせる。次にソファーへ向けてのろのろと出発し、昨晩寝る用にと貸されたブランケットの感触を得ればしっかりとそれを手にして。最後に飯を作るという宣言の音源を辿り、体操隊形に開いた直後の距離を測る動作を行って相手とのディスタンスを確保。むんずと握った掌ごと目の前(おそらく)に差し出してこちらも負けじと宣言した。)
ないわ。でもその前にその露出をどうにかして。はしたなくてとても見てられない。
ああ……それと、うさぎりんご。よろしくね?
(瞼を閉じているからウインクはできないけれど。そう見えるかのように口角を上げた。)
わーー!!様々な嬉しいお返事に安心を通り越して心がジャンプしました…。今回もですが、過去描写などで少し重暗かったり生々しかったりしてしまう可能性がどうしても生じてしまいますので、もし「うっ」となってしまわれたらお声かけいただければと思います…!
ご要望承りました~!次レスから少しずつ熱っぽい様子を織り交ぜていく予定です*
バレンタインやクリスマス、もしくはお誕生日やなんてことない日のサプライズでも、どの場面でもキャーとなります ( ) アレクさんの看病……想像するだけでエヘエヘしてしまいますね………その頃にはシャルも人間の食べ物を作れるはず……筈です!(
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