匿名のなめ 2021-12-25 22:01:06 |
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(___翌朝。未だ目に新しい部屋の様子と、カーテンの隙間から差す白い光に幾度か瞬きをする。黒い色調を森と喩えるならば固く結ばれた腕の中にPC、ほのかに演出された寝顔の脇に携帯端末を寝かせる少女は機械仕掛けの姫君か。彼女は小さな従者を手に取る…朧な視界で確認するに今日もまた仕事の予定はなく。このまま誰とも知らぬ救い他人を待って二度寝に耽るのも妙案だが、その望みをかけられるほどの存在も、また自身の気性も持ち合わせていない。神様も何も助けてくれないことは身に痛く刻まれていた。…ふとソファーに顔を埋めて染み付いている人工的な自然のにおいを鼻腔に満たしてみるが、やはり押さえ切れない声が 覆った手のひらの下より咽び出ただけ。そうしてゆるり背を浮かせた行動的な眠り姫は最低限の身嗜みを整え、改めて自身の形を整える。相伴に適当なクラシック音楽を選り、音量を調節して据え流しにさせた。優雅で完璧な音楽と、それを理想とする不完全な自分。夢見心地でいつづけられたらいいものを__酔いが醒めてしまう前に、急いで。もう一度魔法をかけた。その額に、目に、頬に、口に。朝の7時、窓の外ではコマドリが軽やかに鳴いている。
甘く、それでいて艶やかに描かれた作品はその小さな唇に露をのせて完成した。鏡という額縁に収まったかんばせはわたしだけのモナ・リザ。誰よりも愛らしく、誰からも愛される美しさに微笑みを。)
(優しく髪を梳き重力を侍らせる。そしてラフなルームウェアから普段のシャツワンピースへと着替えた。机上には幼い頃に隠し取った焼き菓子の空缶の宝箱。今は所有するアクセサリーたちのお家となっているソレから、いくつかの子を摘み上げて外界へ導く。ぱさり。ぱちん。静かな空間に響くどこか官能的な音。最後の一つが止めば、猫の如く背伸びを。吐息、荷物から数種類サプリのボトルを取り出し、バーテンダーの真似をして並べてみたり。水を持ってこようと台所へ。)
こちらもサクッと飛ばさせていただきました~!なかなかパーソナルスペース固そうな二人ですもんね…、どんなアレクさんも総じてすきである確信しかなくて、少しだけ名残惜しい気分です()
ですが甘々になったアレクさんに意地悪してみたいなぁ、なんて邪な考えも浮かびつつあるので、牧羊犬のごとくじわじわ囲みつつ物語を進めていきたく思います。一先ず料理スキルの露見フラグを立ててみましたので、よろしければご活用ください~!
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