語り手とは。 2021-12-24 17:30:06 |
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( 凛と冷たい静謐な朝の空気、空を覆い尽くす層積雲から差し込む光が揺れる水面を照らす。東から流れる風が緩やかに森の木々を擽り、まるで踊るように草花は擦れて幾度と森の音を奏でよう。然し虫も動物もまだ微睡の中、何処からか魚の跳ねる音が聴こえるが、それも深い森林に呑まれて行く。此処は人が足を踏み入れる事の無い神聖な場所、”人魚の泉”とも呼ばれる小さな泉。数多の伝説に想いを馳せる者もいれば、招かざる客が時折訪れる事もある。不意に水面に影が過る、音も無く照らされた光が畝り、葉が一様に大きく揺さぶられ、静まった頃に_____ガサッと何かが枝へ留まる音が響いた。間もなく辺りは静寂を取り戻すがそれも束の間、一枚の葉が何かの合図のようにひらひらと落ちてゆく。何かが居る、森の影に隠れて周囲を窺っている様で、二つの光が怪しく闇の中煌めく。そうして周囲に何者も居ないと判断してか、枝を大きく蹴る音と共に泉の淵に一羽の鷹にも思える恐ろしく幻想的な紅い姿の不死鳥が舞い降りて。長く鋭い爪で地面を踏み締め、半端に広がった翼を数回羽ばたかせて仕舞い込む。立派な胸元の羽毛は逆立ったまま、片脚で跳ねる様に泉へと近付くと首を下ろして水を口にし。出現は不規則だが口渇を潤すためにこうして訪れる事があり、今回は口渇のためだけでなく撃たれて失った片脚の痛覚を癒す目的もあって、泉のそばに座り込み。 )
(/少し遅くなりましたが主様参加許可有難う御座います、この様な素敵な場所に参加できる事を大変嬉しく思います。また参加者の皆様へ変わり者ですが何卒宜しくお願い致します。当方とても亀レスでして、置きレスがメインとなります。それ故お待たせしてしまうためお手隙の方がいましたらお相手して頂けると幸いです。改めてどうぞ宜しくお願い致します。)
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