語り手とは。 2021-12-24 17:30:06 |
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( / 年末年始にかけて、レス頻度が若干下がりますが参加意欲だけはありますので、どうぞよろしくお願いいたします……! キャラリセ期限の二週間を過ぎないよう心掛けます……。 )
>識
あら、どうも、薬屋さん。いいのよ、この子たちはあまーいジャムになるんだから。そして美味しいスコーンに添えてあげるの。いいでしょう?
( からかわれた。そう感じた彼女は、澄まし顔でツンと唇を尖らせて稚気じみた小さな反発を。彼女の好みに従えば、お手製のジャムは虫歯になりそうな程とびきり甘く仕上がることだろう。手の中にある、小さな歯型の付いた食べかけの木の実は、魔法でさっと花に変えてしまう。そうして彼女の手の中に現れたのは、黄色い花弁のカタバミ。岩の上から腰を上げて彼の鼻先まで飛翔すると、手の中の花を彼の白銀の髪にそっと挿し込み、くすくすと小さな笑い声を溢し。それは彼女のちょっとした遊び心の表れで。次いで、彼の手に提げられた編み籠に視線を遣りながら、首を傾げ。)
あら、とってもお似合い! アナタってば意外と可愛いのね。ふふ、プレゼントしてあげる。
──さて、アナタは今日も薬草集めかしら?
>シエル
わぁ……! アタシ、知ってるのよ。いい演奏は誰にでも出来るものじゃないって。……だって靴屋の小人さんが即興でチェロを弾いたときなんか、とても聴けたものじゃなかったんだもの。
ね、もっと聴きたいの。だめ? だめ?
( 彼の弓さばきによってヴァイオリンの音色が響くと、たちまち瞳を歓喜の色に染めて。素人目に見ても熟達した演奏は、彼女の目にはまるで魔法のように映り、そしてスタッカートのきいた奏法は音が踊っているかのように思えた。うずうずと楽しげにドレスの裾を揺らし、ヴァイオリンの音に合わせてくるりくるりと宙を舞い。ひとつの弦楽器から紡がれる、奥深く色鮮やかな音たち。それをより味わってみたくて、もっと、なんてせっつくように強請り。そして彼の肩口に留まり、好奇心による輝きを含んだ視線は、鮮やかな動きをみせる彼の手元にじいっと縫い止められており。 )
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