御身に捧ぐ　、　無登録　／　刀剣乱舞

人程強欲でない ＿＿ かどうかは、俺には分かりあぐねるな。人とは時に理解し難い瞬間に欲を欠くものだから … 。嗚呼、あなたはどう足掻けど審神者という責務から逃れられないからね。俺たちも出来る限りの尽力はするけれど … 俺たちの此の身さえ貴方ありきの存在だから、 … 主に頼らざるを得なくてね。然し、無理をする必要はないよ。疲れたなら俺に言ったほしい、確とあなたが休めるよう計らおう。けれど、そんな事を簡単に言ってはいけないな。特に俺以外の刀の前では特にね。へし切り長谷部、あの刀の前など殊更だ、 … どうか俺以外の誰の手にも … 。
主、あなたと言う人は … 本当に上手い人だ。そう、あなたの言う通り。俺たちはあなたが命ずる事全てに従うよ。例えそれが命を投げ打つ結果とて、 … あなたが本当に望むのであればね。真作の俺は取り分け素直だよ。
俺も今からあなたが次に俺の元へ来てくれる日が楽しみだよ。…ああもう、出来ることなら明日もまたあなたと ＿＿ 許されるなら年越しの瞬間さえあなたと居たいと望むのに。 … 政府には殆困ったものだね。ふふ、貴方の優しさに免じて、言いかけた言葉は聞き流してあげよう。俺の髪を結うなんてあなたか ＿＿ 浦島にしか許せない行為だ。誇っても良いよ、主。