着ぐるみパンダさん 2021-12-20 18:26:20 |
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歯肉にも聞こえる彼の言葉を小耳に挟みながら、逃げるようにして店内へ足を踏み入れるが、その直後背中を押される感覚があり、何事かと振り返れば、相手も同じように店内へと入ってきた。
イチオシを教えてくれるらしい相手に、一言物申そうと口を開くが、その時には既に店員へピースサインを向けられていた。
その様子に相変わらずの表情を浮かべるが、溜息を付いているあたり “ してやられた ” と感じているところだろうか。
「 ……見誤ったな。貴様もこの店に入用だったか。」
先程の発言といい、迷いなく席に向かう姿といい、ここは相手の行きつけだったのかと悟れば、小さく上記を述べる。
しかし、店員がにこやかに水を持ってきてくれるのを見れば、そのまま黙って向かいの席へとついた。店員と同じくにこやかな相手には接客もしやすそうだが、それに比べ、寡黙な此方には多少 店員も怖気付いているようで、なんだか申し訳なくなる。
「 …しかし、どうすれば 敵隊の者と店に入ろうなんて思えるんだ。」
店員が去るのを見送れば、水を一口飲みそう言った。自分なら、どんなに嫌がらせや悪戯をしようにも、同じ店で同じ席に座ろうなどとは思えない。
(/返信が遅れてすみません;;
また暫く返信が遅くなるかと思いますが、ご了承いただけると嬉しいです; )
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