:事務員 2021-11-30 21:27:55 |
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>>112 氷室くん
__あ。
( 次の言葉は出て来なかった。するりと絡められた小指に一瞬体を固くした後、彼のかんばせに浮かぶ柔らかな色合いへ視線を向けて。驚きに丸くしていた瞳をゆる、ゆると解くと、はにかむにも微笑むにも取れる穏やかな笑みを湛えた。斯くて緩慢と頷いて )
心配してくれてるの?有難う。大丈夫よ、気をつけて帰るし…こう見えて身体強いの、風邪とかも引かないもの。だから安心して待っててね。
____________
( 家に着いた頃、漸く雨は止んでいた。食材の入ったレジ袋を片手に、水溜りを避けながらアパートの入り口へ急ぐ。濡れた靴の中身が気持ち悪く、機嫌は最高潮に悪い。帰って先ずシャワーでも浴びたいところだが、生徒である少年を前にそんな事出来るはずも無い。少しだけ濡れた髪の毛を鬱陶しげに払って、鍵を取り出すべく鞄の中へ徐に腕を突っ込んだところではたと気付いた。誰に届くでも無い声にて独り言ちて、入り口に設置された機械へ302と打ち込めばインターホンを鳴らし )
そうだった、氷室くんに渡しっぱなしか…。__……ごめんね、開けてくれる?
(/ 移行に先んじて少し修正したPFをあちらにも投下しておりますので、お手隙の際に軽く確認だけお願いします。それではまたあちらで! )
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