──延々と続く乾いた荒地。草木一本生えておらず、生命をまるで感じられない。しかし、嘗てはこの地にも大きな都市があったらしい。その歴史を亡き者達が主張しているかの様に、崩れた高層の建物が点々と遺っている。現代の技術でも再建できる程度の代物であるが、今の人類には致命的な程に余裕がなかった。資源にも、心にも…。
そんな死の土地に、キリキリと金属の擦れる音が響く。瓦礫の合間を縫う様にして進むソレは、灰色の煙を吹きながら機械仕掛けの脚を動かしていた。背丈は4メートル程で、キューブ型をした胴体の両側から一対の脚部が伸びている。前面には閉じたクチバシの様な突起部、否…恐らく砲身であろうものが備わっており、ソレが何の為に用いられるかは予想に容易い。
「隊長、斥候が戻りました。
敵は歩兵ばかりの小規模、魔導兵も含まれないとの事です。…戦車を随伴させるまでも無さそうですが、如何しましょう?」
深緑の軍服を纏った女性が切長の瞳を光らせながらに声掛ける。艶のある紫紺の長髪が乾いた風に揺れ、舞い上がる土煙に不機嫌そうな顔を浮かべていた。彼女の前に立っている人物…即ち、あなたは軍人である。この終わりかけた世界で秩序を保つ為、どうか手腕を振るって欲しい。
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荒廃した世界観で軍事ものをやってみたく、お相手様を1人募集します。魔法と科学が両立していますが、戦争に使える程度の魔法を習得している人物は限られています。文化レベルは近代を想定しており、電気はまだ普及していません。代わりに、魔法技術を用いた通信機や兵器が存在します。
大まかな設定は此方で用意していますが、展開や世界観などを相談できる方だと嬉しいです。また、互いに複数のキャラを出し合い進行していく予定ですので、男女や年齢問わず扱える方を優遇させて頂きます。
質問だけでも構いませんので、お気軽にお声掛け下さい。