幼馴染 2021-11-28 19:10:47 |
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───.. まあ、きーちゃんだからね…っていう。
( 手をパチンと大袈裟に合わせた後、彼女と同じように真っ先にトーストへと手を伸ばせば大口で齧り頬張って。よく咀嚼し、久しく食べる温かい朝食のトーストに感動しながら残りの半分くらいを片手に持ったまま、視線は彼女へ。特に何の日でもない朝、しかも疲労が残る朝にタクシーで直帰せず寄り道し、純粋に相手の喜ぶ姿、笑顔だけを目的に買い物する事など殆ど無いに等しく。己が本音を言ったところで遠回しな伝え方じゃ気付いてもらえる筈もないと分かっていても視線を送ったまま意味深な言葉を残せば、ニコッと言う効果音が似合いそうな顔で笑い、またもう一口でトーストは全て口内へと姿を消して。余程空腹だったのか、口いっぱいにトーストを入れると話せなくなってしまったのか労いの言葉にはありがとうの意味を込めて笑顔で親指を立て、ジェスチャーで返し。トーストがごくんと派手に喉を通過した後「 ─── 、もはや戦場。シャンパンがミサイルばりに飛び交ってんの。店的には嬉し悲鳴ってやつなんだろーけど、俺はゾンビモードでした。…いや、ま、俺はいいんだよ。きーちゃんこそ、寝てないでしょ。もう仕事終わったの? 」と彼女の問い掛けに返答して。シャンパンはミサイルのように飛び交うものではないが、大変さを伝えたかったのか大袈裟な言い回しに。半熟の目玉焼きをプツリと刺し、視線交わる彼女の表情が心なしか疲れているように見えた事と今日以降の仕事の予定を遠まわしに聞きたかった為、自分の話は切り上げ彼女の話へと。 )
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