匿名さん 2021-11-18 15:54:31 |
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( 相手が見ていることは気に留めず、平然と作業を進めて。やがて出来上がってリビングルームへと戻ったとき、聞こえた言葉。心配してくれているのだろう、静かな忠告。しかしそれは、己にとっては然程重要でもなかった。「そのときはそのときですよ。狼の胃袋に収まることで狼が空腹を満たせるなら、それはそれで本望なんで」きのこを咀嚼した後、何でもないように告げる。その言葉には緩さはあれど、温度は感じられない程に冷淡で。きのこを食べながら、うっとりと幸せそうな笑みを浮かべる。「やっぱりきのこって美味しいですね。お腹すいてたんで、尚更美味しく感じるのかも」軽く口をついて出た言葉は、忠告に答えたこと自体がなかったかのように普通だった )
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