もー、泣くなって。無事だったらそれでいいんだよ。ろぼたも怖い思いたくさんしてきただろ? (先程までとは違く、弱々しく泣きじゃくる弟の小さな手にそっと握り返して。偶像の姿に変わってしまった時は驚いた、一晩ではあったが暗い校舎にずっといて恐怖というものを感じるのも無理もない。身長差のある中目線を小さな相手に合わせては慰めるように片方の手で弟の頭を優しく撫でて。)