名無しさん 2021-10-27 07:39:41 |
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(/承知致しました。初回ありがとうございます。以後の相談は半なりで構いませんので、これから鶯丸共々よろしくお願い致します!)
(今朝方、顔を合わせた主より待たせて申し訳ないと詫びの言葉と共に投げられたのは、人の身を得てから幾年も待ち続けた同郷の刀の顕現。何度この桜が咲いたのをこの目で見ただろうか。それだけの年月をこの本丸で過ごしていてこれ程までに心が弾んだことは無い。日課でもある縁側での茶の時間だが、用意していた湯呑みは今日ばかりは二つ。そのうち一つを上に向けると普段よりは熱めに用意した急須の茶を注ぎ、辺りに立ち込める玉露の甘さを感じる香りを楽しんで。ふと湯呑みを覗けば水面に浮かぶ茶柱に萌黄の瞳を柔らかく細めると、ほう、と短く感嘆の一声を。遠くからうっすらと聞こえる彼らしいとも言える程の力強い足音に確信を持ち、余ったもう一つの湯のみも上に向けて同じように茶を用意すれば、己が取るのはもちろん後に用意した方を。すぐ側に気配がある事も気にせずひと口啜り、やがて掛かる声に身体ごとそちらへ向き直れば)──ああ、そうだな。お前が来るのを待っていたぞ、大包平。随分と遅い目覚めじゃないか。……?(少しくらい良いだろう。湯呑みを置いた後、相手へ揶揄う言葉を掛けながらも差し出される手土産の数々を受け取ると、相手から視線を外してそれらに目を通し。…──成程、箱の包みを見る限り饅頭に練り切り、最後にとろりと蕩けるわらび餅。菓子楊枝に箸にと少しずつ食べる難易度が上がっていく品ぞろえに、送り主の彼らへは内心で感謝の念を送る。やがて再び相手へ視線を戻せば、盆を挟んで隣を軽く手の上げることで座るよう促して)……折角だ、そこに座るといい。俺に祝いというのも確かにあるだろうが、皆からお前への歓迎の気持ちでもあるんだ。素直に受け取っておけ。主の元では何か口にしたのか?(万屋のある通りで有名なひとくち饅頭の箱を開けると、粒餡とこし餡の饅頭を盆の上に二つずつ乗せてから箱を片付け)
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