匿名さん 2021-10-03 19:39:29 |
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【 勇者 アレク 】
っ!!
( 疲労困憊の体を叱咤して魔王を睨みつける。緩やかに開展する禍々しく力強い翼に小さく一驚するも、仲間たちの姿と過去のことを思えば視線の圧は籠もるばかり。武骨な大剣がミシリと音を立てるほどに込めた腕の力、知らず額に青く血管が浮いた──それに呼応するかのように右足を軸にして地面を蹴り、すかさず宙に浮いた左足で城の床を踏みしめては両腕で剣を振りかぶりつつ接近を迫り。「 叩き折ってやる! 」軽い紫の防具があまりの勢いにひらつく。愚にもつかない掛け声と共に空中に躍り出ては、相対する魔王の脳天目掛けて大剣を振り下ろそうと )
【 魔王 エルヴィス 】
とうとう我の元へ来たのだな、勇者……
( 恍惚とした瞳の光は勇者の登場によるもの。疲弊した勇者の元へ、玉座から立ち上がり一歩また一歩と足を進めて。「 我は嬉しいぞ、勇者。お前が我の元へと辿り着くのを今か今かと待っていた 」ぎょろぎょろと蠢く黒い角から覗く目玉が、一斉に勇者の方を向いた。無論、額の下にある赤黒い目は勇者から一瞬たりとも意識を離さず。「 さあ、余さず見せてみろ。お前の力を。努力を。全てを 」吊り上がる口角が示す意識に従うまま、自身も全てをぶつけるべく片腕で羽織を取り去り、乱雑に床へと放る。現れた背中の肩甲骨から、ズル、と広がってゆく黒い羽は、柔らかさのない節ばったもので )
初回ありがとうございます!!!何回も何回も読み直しました最高です。こちらもお待たせいたしました、ベルリオーズ様への返事とアレン様宛の初回ロルを回させて頂きました。
設定承諾についてもありがとうございます…!何か萎などに抵触する箇所があればいつでもご指摘ください!
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