【3L】.ﾟ･*.清涼飲料水。?*.【全員幼馴染】

>桐谷
(／追記かしこまりました。プロフの再掲時などの際に此方も一緒に上げさせていただきます！)




>真藤


……うるっ、さ……。退いてくれないか、トサカにトサカにトサカって……ハッ、俺までニワトリに間違われるだろ。(相手がクラス表を見ている場所から少し離れた階段付近。三人の痛々しいほど真っ白に染められた金髪の派手な頭をした上級生の怒号に囲まれており。当の本人である自分は怯えるでもなくただただ面倒くさそうにしながら上級生の大きい声に眉を顰め、派手な髪型にけらりと笑みを向ける始末。…事の顛末は黒い髪に猫背に俯いた細い体格の自分が、入学式が始まるまでの退屈な時間を誰かと仲良く過ごそうなども思えなくて、好きなバンドの音楽を聞こうとヘッドフォンを付けてフェンスにもたれかかっていたのをからかいやすそうな陰キャが来たと寄ってきた3人組に売り言葉に買い言葉で始まっただけの事なのだが。とはいえ特になにも悪いことをしたつもりも無いし、下級生に文句をつけて楽しむのをわざわざ助長させる趣味はないためにプライドが許さず引き下がらないでいる。早いとこ面倒な相手に話しかけたと解らせて諦めさせようと軽口を叩くといての沸点が相当低かったのか胸ぐらを掴まれる。それにも動じずに付近にヒソヒソ話しながらこちらを見ている生徒に視線をやりつつ(まあいいか。寄ってこられても面倒くさい。)とため息着けば胸ぐらを掴む1人にじっと真っ直ぐに目線くれてやり)……ハハッ、迷いないな。下級生殴ってもお尻拭いてくれるパパとママが居るんだな？セ・ン・パ・イ？



>榊

……話す必要も無い。桐谷も俺ももう”ひなくん”でも”ゆーくん”でも無いし、終わった事だろ。お前も榊だ。(自分のフォローをしているのか、教師なのフォローをしているのか分かり兼ねる回答が返ってきたことに”これはもう手遅れだ、こいつは間違いなく周りに溶け込むために利用される”と考えが至りはあとため息をついてそれ以上は語らず。相手が内心で感じている失笑を悟ることはなく、こいつもこいつでちゃんと利用されない生き方を出来たらその方が楽だと思うのにな。なんて心の中で呟いて。自分の性格とは真反対な明るい声で告げられると無愛想に二組な、とだけ返して歩を進めるも続いて相手の口から出てきた同じクラスの幼なじみの話題に思わず目を眼鏡のレンズの奥で少し見開かせ。表情や心境を悟られたくなくて目を少し細めるとそうぶっきらぼうに続け。)




>一条


………、……お前言うほど。(助けてもらったのは自分と猫側だったという認識をしていたのと、校門前であれだけ言い合った過程が頭にあったが為に反対に相手から礼を言われてしまうと面食らったように瞬きをすると、”あの時から変わってないな”と言葉を返そうとしたのも束の間。治療室の奥から先生が待合室に手当をしてすっかり無事そうな子猫を抱いて戻ってくるのが目に入り、目線を言葉の途中だったがそちらに向ける。『もう大丈夫ですよ。位置が位置だし、小さい子だから保護がいるけど軽傷でした。……野良の子なんだよね。引き取り手は……ないよね。』と告げる先生の困ったような声に、不意に自分や母を捨てて出ていった父親と、自分に依存して頼りきって爆発したらいなくなった母と。親権があっても一切関与しない祖母を思い返すと暫く沈黙重ねてから先生の手の中にある子猫の顎元 へと、指先で触れて)……子供が誰にも引き取って貰えないのは、辛いよ。先生、その子俺が飼う。