ゆー。 2021-09-28 19:37:11 |
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>一条
!………いち、じょう……。ーー、れっちゃん!(相手の言葉ひとつひとつが、まさに自分が考えているものと全く同じで。また8人で本当は仲良くしたかった。バラバラになっていないみんなの元に戻って、失った時間を取り戻したかった。だからこそ、昔のトレードマークだった相手の長い髪がすっかり短くなっていたことも。相手がひとりぼっちで歩いていた事も痛くて苦しくて悪態をわざと取って突き放そうとしてしまった。ーー他のみんなもそうだったら。いいのに。という思いも生まれるが、今それよりも昔のように相手との絆を離したくないと意を決したようで遠ざかっていく相手の後ろ姿に声をはりあげては、もうどうやって振っていたか忘れてしまったが右手を高くあげて手を振り。)また……また明日待ってるからな!
>桐谷
………、………っ……。(嫌いだ、と口にした言葉がどれだけ相手の心を抉っただろうか。それを想像するのにはあまりにも相手の表情がわかり易すぎて容易く、胸の奥の痛みがより辛いものに変わっていくのをひしひしと感じる。どうして、追ってくるんだ。薄っぺらい友情なんかじゃ余計に辛いだけなのに。終わってしまった関係を無理やり修復したところで虚しいだけなのに、どうしてそんなに傷ついた顔を見せるんだ。どうして、どうしてまともに側にいて笑うことさえできないんだ。ともう頭の中がいっぱいいっぱいで、嫌いだと突き放したのは自分側だと言うのに相手の問いに返す余裕なんてなくて耐えきれずぼろ、と大粒の涙が落ちてしまうと抑えきれず両頬をぼろぼろと流れるそれで濡らしていく。ざわ、と広がる生徒共の声と相手の表情がいたたまれなくて何も言えないまま走っていき。)
>真藤
……ッ、貴様、ら………!?何、で……っ。(視界が奪われぼやけた世界の中、ジンジンと広がる頬の痛みが不快で。クソ、と心の中で男を口汚く罵り。だがどうしたものか。と思考をめぐらせたところで見えなくてもわかるほど聞きなれた声が耳に入ると目を見開き。最悪だ。ここで相手が来ることなど想定していなかった。自分を押さえつけていた3人組が相手の登場に嬉しそうに笑みを零して自分の体を地面へと乱暴に突き放して相手へと数歩近付きながら視線を向ける。擦り傷が走るのを感じながらも眼鏡を拾っている時間の余裕も無く、思わずその内の1人の片足に飛びついて転ばせると上手く見えない視界の中で「ふざ…けるなぁ!何故ここに来た!!来るな!」と叫ぶ。周りが良く見えなくて、気配も読み取れなかった。3人組とは違う男に後ろから背中を強く踏まれ、重い一撃に小さく唸ると背中の上から『知り合いだったんじゃねえか。よお兄ちゃん、こいつを返して欲しけりゃさっきの写真消してくれねぇかな。後輩ちゃんを助けてやりてぇんだ』と軽々しい下品な声が続き。)
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