怪しいひと 2021-09-27 23:06:20 |
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( “人間には馴染みのないもの”まるで当人はそれ以外だと換言する言葉が左に流れて行く事は無く、不思議な模様と相まって憶測は推測に。最も奇異な容姿を持つ自身も十分人間離れしているが。そんな妙な親近感も抱きつつ、何ら隔てなく接する彼の布に描かれた瞳と視線が合わさり少々まごつきながらも短く頷き「唄です。」こうして最も容易く村の禁忌を犯したのだが、自覚するのはもう少し後の話。今は名を褒められた事に対し、優しさの皮を被ったそれ以外の何かだとしてもせ胸の内が温かくなる感覚を人知れず感じ取り。「二人で探せば…おにぃ、貴方のお名前は?」重力に反し地面から足裏が離れて宙ぶらりんとなった両脚、慣れぬ浮遊感に首に巻き付けた腕に自然と力が込められ、ぎゅっと目を瞑ったのも束の間、再度開かれた瞳に映る世界に気を取られ。何処までも続く色鮮やかな提灯、薄く張った水の下で小さな尾鰭を揺らし優雅に泳ぐ金魚、ふわふわの綿毛を連想させる綿菓子、子供には宝物にも思える魅力的な的屋の玩具。空に輝く美しい星々が落っこちて来たのではないか、少女の瞳は幽玄な煌めきに満ちていて。彼の声にまだ夢現な視線をゆっくりと移し、指の先のその文字の横に並ぶ丸い果実を発見して。「!…あれが林檎飴ちゃん、キラキラしてはる、丸うて可愛いね。…おにぃと唄の分、足りるかいな。」光沢のあるそれは正しく名の通り。慌てて帯に隠し持った柄の無い点袋を取り出し、彼の顔を横から覗くようにして手に持つそれを渡そうと。中には三銭程が収められていて )
(/是非その展開を盛り込んで行きましょう…!きっと信頼関係も構築されるはずです。通行人さんは常世の亡霊と行ったところなんですかね?それとも人間の想いの具現化ですかね、色々と想像が働きます…!あばら家行きも承知しました、日常的な部分も楽しめそうですね!)
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