怪しいひと 2021-09-27 23:06:20 |
通報 |
( 無垢な目とともに礼を告げられれば、たとえ稀代の捻くれ屋とてそう悪い気はすまい。「……どういたしまして。」とはいえ彼女の言葉は馴染みのない西の方言、柔らかい鄙言葉は長いこと己の触れていなかった域に入り、少々いらえに時間がかかってしまった。「子どもに北風は毒だからね」何気なく移した視線の先にあるものも未だ見えはしないが、余り回転の早くない頭でもどうやら己が彼女の蜘蛛の糸であることは分かる。暗に" 帰路を示せ "と告げられた言葉を意図的に空振りさせて、「ちょっとくらい平気だよ。どうせ怒られるなら楽しんでからのほうが得だしね、どうせならお祭を巡ってしまわないかい。林檎飴もあるはずだし……」いくら風に吹かれても鼻の形さえ判然としない、布に隠れた顔をくるりと回したならば、ちらりと覗いた疑心の眼差しを払拭すべく笑い声を立ててみせ。次いでの推測にしばしの疑問符、理解した途端にこの純粋な眼が途端に可笑しく思えて破顔一笑。「ふふふ!迷子、迷子かあ。そうだね、俺も迷子だね。迷子同士仲良くしよう。」布に描かれた目玉は下部の持ち上がった弓形に曲がり、己の心情を表すが如く愉快げな表情へと変化を遂げる。ゆっくりゆっくり変わっていくその墨染は、どう贔屓目に見ても自然の理に従ってはいないのだが、それを示す友も人もいないために大して拘ることもなく。「……そうだ、きみもそろそろ歩き疲れたんじゃない。おぶってあげる、乗りなよ」先程伸ばしたばかりの膝を再び折って、彼女に背を向けながら後ろ向きに手を伸ばす。かなり無防備な姿勢は相手に信を与える目的もあるが、幼子相手にその思惑が伝わるかどうかは果たして。 )
────
(/ご移動いただきありがとうございます!こちらとしましても素敵な娘様と出会えて嬉しい限りでございます、末永く縁を紡いでいけたらと思っております。
また展開について承知致しました。物語は未定のほうが楽しい部分も多々ありますし、そうお気になさらず。こちらもガッチガチに設定を固めているわけではないので、今後「こうしたい」というご要望があれば是非ともお聞かせ下さい。こちらとしては、第一章→幕間→第二章みたいな感じで、メインストーリーと日常イベントを交互にしても面白そう、という提案をしておきます…!
基本的に置きレスになるかとは思うのですが、一週間を期限とした連絡の有無についても了解致しました。その他ご質問ご意見等あればいつでもお尋ねください!
それから一点、背後様への質問なのですが、唄ちゃんはどのくらいの年代の子でしょうか?明治から昭和初期あたりのお子様なのかな、という感じはするのですが…!
そして完全な余談で、こちらがやらかしてしまったことなのですが、河原の188センチは" 中背 "ではないですね…!だいぶ高いですよね…!申し訳ございません……)
トピック検索 |