匿名さん 2021-09-25 00:19:04 |
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夜か、そうか_____。
(色褪せた夜明け前に出会った娘が”夜”とは、ただの偶然とはいえ何かの縁にも感じられる名を静かに復唱し海馬を通過させる。傷の状態を確認し縫う程の大怪我では無いと分かれば、包帯と消毒液を取り出し手当てをしようとした刹那、震える声色が耳に届くとぴたりと手を止めて。顔を上げ膝元を見れば幾つかの雫が、伝って見上げれば自己の所有物は管理をする、ただそれだけの行為であったがブラウンの瞳から溢れんばかりの涙が溢れているではないか。この期に及んで自身に恐怖を覚えたか、犯罪に手を染めた罪悪感からか、涙を流すに至る理由を直ぐには思い付かず「…何故泣く?」など無神経な言葉を発して。次に彼女の腹の虫が鳴く音と共に、愉快な笑い声が聞こえれば、コロコロと変わる表情の変化に若さを感じ、一度止まった手を再度動かして。彼女に興味が湧いたからただ管理下に置くだけ、そんな思いで引き取ったはずがもう少し慎重に扱わなくては、と口にはせずに無言で両足の傷を手当てし。終わればさっと立ち上がり、ダイニングテーブルを指差して)
泣く暇があったら食え、腹が減ってるんだろう。
(/遅くなり申し訳御座いません!諸事情により暫くお返事にムラがあるかと思います、ご不便をおかけしますが何卒宜しくお願い致します…!)
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