匿名さん 2021-09-25 00:19:04 |
通報 |
(彼女がシャワールームを堪能してる間に広々としたリビングへ、シンプルな部屋で唯一ダイニングを飾るのは小さな観葉植物のみ。清潔感があるも何処か閑散としている、恐らく生活感があまりにも無いからだろう。カーテンを開けば朝日が差し込み、室内は白昼のように明るく、思わず顔を顰めながら朝食の支度へと向かった。ダイニングに設置されたタブレットの電源を付け、ニュースを適当に流しながら非常に簡易的な食事を作り。スクランブルエッグに粗挽きウィンナー、マッシュポテトにトースト、それぞれ皿に盛り付けている間にも端末からは殺人や誘拐などといった内容が流れている。然しまだ先刻までの火事騒ぎは取り上げられていないようで、当人である男は残虐をしたと思えぬ程穏やかな時間を過ごし、やがてバタバタと騒がしい足音が聞こえてくるのと端末の電源を落として。普段ならばみすぼらしい娘など売り捌いていた所だが、悲惨な目に合ってきたにも関わらず、反社会の己に縋り付いてきた危うさに興味が湧いたのは事実で。「煩い、静かに開けろ。」寄せた眉と低くしゃがれた声、相変わらず威圧的な態度で一喝。背後から付いてくるのを一度確認してから彼女をソファーへと案内すると座れと目配せし。「お前の名前は?」一旦その場から離れ、使い古した救急箱を片手に戻れば足元に座り、その細くて白い足首に手を添えれば、ガラスの破片でも踏ん付けていれば取り除いてやろうと足裏を確認し始め。)
トピック検索 |