匿名さん 2021-09-25 00:19:04 |
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退屈凌ぎになると思っただけだ、それ以外お前を連れてきた理由は無い。
(瞳を星空のように輝かせ無垢な子供の如くはしゃぐ娘を一瞥、丹念に磨かれた調度品も汚れ知らずのブランド品も己には何の価値もないガラクタにしか過ぎず。さもそれを宝の山でも見たかのように喜ぶ姿に口から出る言葉はなんとも冷淡なもので。裏を取れば彼女こそこの退屈な日々を塗り替えられるとほんの僅かな期待を抱いているのだが。名刺より名を覚えたようで、窺う視線に今一度応えると一度だけ頷き肯定を。小さな唇で小鳥の囀りのような声色で名を呼ばれるのは悪くない。室内まで案内すれば興奮からか再び”ボス”と呼ぶ声に気付くと、眉間に皺を寄せて踵を翻し向かい合うなり、ずいっと強面の顔を近付け「ボス…そう言うなと言っただろ?次言えば部屋から閉め出す」子猫の首根っこを掴むように彼女の後ろ襟を掴むと、軽く持ち上げて先ずはシャワールームへと引き摺っていき。数ある内の一つの扉を開き、大理石の洗面所に連れ込めば彼女はシャワールームに放り込み自身は上着を脱いで洗面台に掛かると腕捲りをし)
まずはその汚れを落とさないとな。
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