匿名さん 2021-09-25 00:19:04 |
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__でもお母さんとお父さんは好きじゃないってさ。
( ガラガラと音を立てて崩れていく建物の内部からはまだ息があった人達の断末魔が聞こえる。まるで踊り狂うように舞い上がる火花を背に此処が普段寛ぐリビングかの如く、お茶を飲みながらする世間話の如く、当事者である事を薄れさせるようなあっけらかんとした口調で己を売り飛ばした両親へ恨み言とも取れる言葉を吐き捨て。それから車に乗り次なる居場所へ到着するまでの時間はとてつもなくあっという間。眩しい朝日が世界を照らすとはまさにこの事か。車から下りるや否やその光に一瞬眩しそうに目を細めるも、光の中からぼんやりと輪郭を象るように浮び上がるタワーマンションの壮大さは心を躍らせる以外何も無く。「ボス!ねぇボス!お部屋は何階?此処にはボスの部下がたくさんいる?」出会った時と同じ好奇心に満ち溢れた煌々とした光宿る瞳をマンションへと向けたまま矢継ぎ早に質問を重ねて )
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