りりこ 2021-09-24 18:29:05 |
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ドロレスさん…ね。うん、よろしく。
(女性にしては長身の相手が背筋を伸ばせばなかなか様になっており、アルビノの髪を揺らすその姿はとても幻想的で。その相手が自己紹介をして頭を深々と下げると、「あぁいいのいいの。そんなこと気にしなくて。」と、至極丁寧に接してくる相手に対してあっけらかんとした対応を取って。小鍋一杯に作ったお粥もあっという間になくなればそれほどまでに空腹だったのだろう。作った自分としても調理者冥利に尽きるもので、笑みを浮かべているとこれまでの御恩に対してどんな奉公で返せばよいかと問いかけられ。「お礼…って言っても今のドロレスさんがなにかできるわけでもないだろ?気にしなくていいからゆっくり休みな。」と、相手が今までどんな非道な行いを受けていたのか知らないし、その非道な感情はあいにく自分は持ち合わせていない。相手が持っていた鞄には荷物さえ入っていなかったので何か差し出せるものもあるまい。そんな相手になにかさせようとする気などさらさらなくゆっくり休むよう告げるとこの部屋に通じる廊下のほうからなにやらメロディーのようなものが流れてきて。「お、風呂沸いたな」と小さく呟けば「ドロレスさん、とりあえず風呂に入って暖まってきな。」ととことん相手の体を労わるようで。)
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