りりこ 2021-09-24 18:29:05 |
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…し、失礼致しました。
私はドロレスと申します。
改めまして、助けて頂きありがとうございます。
( 粥の温かさに熱を帯びる口内を冷まそうと水を飲めば、その際に相手の名を耳にする。そして此方の名を問われれば、食事に夢中になっていたことを少々恥じらい、慌てて口元を拭っては再度背筋を伸ばして名を口にする。続けて助けてもらった御礼を今更ながら言葉にすれば、もう一度深々と頭を下げる。
そして、残り少なくなった粥もあっという間に平らげてしまえば、あの…と恐る恐る不慣れながらも相手の名を口にする。)
…カンナギ様。
助けて頂いた御礼に、私は何をしたら良いのでしょうか。
( 上記を静かに述べると、白糸の隙間から相手の瞳をじっと見つめる。助けて貰ったからには此方からもお返しをする必要がある。此方は命を助けてもらったのだ…例えそれがどれほど恐ろしく非道なものでも遂行する義務がある。これまでの生活から当たり前のようにそう考えた。)
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