契り、楔ぶ【　指名制 ／ 主従　】

>ノラ
( 雪が降っている。四肢を投げ出す形で雪の中に身体を埋めて、もうどのくらい経ったのだろう。俺の身体にもうっすらと雪が積もり始めている。……寒い、のだろうか。全身の感覚が麻痺してしまって、それすらも分からない。ただ、ひたすらに空腹だ。雪山で亡くなる人間の最期はこんな感じなのだろうか、と危機感なく考える。俺はもう人間ではないから、いくら酷い飢餓状態であっても、降り積もる雪が俺を押し潰してしまうほどの重さになっても、死ぬことはない。その終わりのない苦しみに喘ぎ続けるだけだ。ふいに口を開けて、舞い降りる雪の結晶を舌に乗せてみる。味がするわけも、ましてや空腹が紛れるわけもなく、すぐに閉じた。理由もなく溜め息がこぼれる。音のない世界の中、白い水蒸気が立ち上ってゆくのをぼんやりと見つめていた )


( / 初回書いてみましたが如何でしょう、絡みづらい等ありましたら遠慮なく仰ってくださいませ。ロルの長さは、こちらもかなり変動あると思いますので、無理に合わせていただかなくても大丈夫ですとだけお伝えしておきますね。宛先はこちらも『メビウス』としていただければ。 )