三丁目のミケネコさん 2021-09-10 12:59:26 |
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そんなに、怒らなくてもいいじゃないッ、ツレないのね…!
( 一瞬、相手が動揺したように見えたが、自分の蹴りが上手くはいることは無く、バリアで防がれるとまたも距離を取られる。
自分自身の体力も残り少なく、酸欠になりそうな頭で追撃の方法を必死に考える。だがその時、背後で呻き声のような声を聞くと、地面に横たわっていた友人がどうやら目を覚まそうとしているのか小さく身じろいでいるのが見える。
彼女が目覚める前に決着を付けたいが、それも時間切れのようでまたも彼女が目を覚ますとこの状況にパニックするに違いないし、彼に再度目をつけられてもおかしくは無い。
そんな事を考えて一瞬彼から離していた隙に、此方に向かって黒光が放たれ、即座に避けるべく身体を跳ねさせ側転を。そのまま動きを止めることはなく、尚も身じろぐ友人を抱えると、酷く痛みだした右手に若干顔を顰めながら、その手で大きく指を鳴らす。
大きな花が相手の足元に咲くと、その花は爆発することはなく、まるで花粉を飛ばすかのように濃いピンクの霧が瞬く間に周囲に広がる。攻撃性はなく目眩しに使う手だが、友人を避難させる為にその間に屋上へと飛躍する。
さっと屋上から周囲を見渡せば、辺りは警察や消防に包囲され、警察官が校庭へなだれ込んでいく様が見えた。)
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