管理人兼語り部 2021-09-09 14:46:32 |
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【補足】
○神:人も妖もその御姿や本質を知らない謎の存在。唯一、分かっていることは神隠しを起こしている張本人ということ。見る者によって姿形が変わるが、大抵は縊死体をベースにした歪んだ人型で不快感と不安感を催す。
○神隠し:神が気紛れに起こしている理不尽な事件や災害の総称。気に入った人や妖を強制的に元の世界から切り離し、自分の作った世界に連れ込んでいる。自分の世界に引き入れた時点で満足しているため、その後の世話は一切見ない。場合によっては意味不明な世界を彷徨ったまま化け物に成り果てる者もいる。
○妖:妖怪と呼ばれる存在。大昔は人間と共存していたが、時代が進むにつれて存在すら忘れられるようになってしまった。残り微かな生命力を頼りに散り散りになって過ごしていたが、神隠しによって黄昏街に集められ、生命力を取り戻した。存続を助けてくれた神に肯定的な者達が多い。
○逸人(ハグレビト):神隠しによって黄昏街にきた人間の総称。黄昏街で過ごすにつれて元の世界の記憶が消えて行く。大抵の者が姓を忘れ、名だけを名乗るようになる。稀に姓を覚えている者もいるが、何故その姓を名乗っているのかまでは覚えていない。
○迷妖(メイヨウ):神隠しによって黄昏街にきた妖の総称。黄昏街で過ごすにつれて徐々に本来の姿や力を取り戻す。自分たちの存在を忘れた人間に対する思いはそれぞれだが、逸人を害する者は少ない。逸人と異なり案内がなくとも不思議と黄昏街に着くことができ、長時間彷徨ったとしても哀になることはない。しかし、彷徨った挙句に生命力が尽きることはしばしばある。
○哀(アイ):神隠しによって異世界に来た人間のうち、黄昏街に辿り着けず彷徨い続けた者の成れの果て。人型の黒い靄で意味不明な言葉の羅列をずっと呟いている。暮レ道に現れ、逸人を襲うことも多々。しかし、妖を避ける傾向にあり、妖と逸人が一緒だと襲ってこない。襲われた逸人は哀の仲間入りをする。名前の由来は、最初に犠牲になったアイという名の人間から取られた。
○暮レ道:黄昏街に続く1本道。真っ直ぐの道ではあるが、精神状態によっては迷うこともある。いつでも薄暗い雰囲気で珍しい草木が生い茂り、古臭い街灯が点々とあるだけという非常に不気味な道。時折、何かがじっと見つめている気配がしたり、足音が増えていたりする。「暮レ道で振り返ってはならない」という言葉は黄昏街に住む者達の中では有名な戒めである。
○黄昏街:神が作った人間と妖が共存する街。黄昏街とはあるが、普通に朝、昼、夜と時間帯は存在する。ただ、黄昏時がやや長いことが特徴。人口比率としては、妖:人=6:4といったところ。江戸を連想させるような風情のある古風な街並みが続いており、皆が活気良く暮らしている。大昔の妖と人が共存していた時代を彷彿とさせる。独特な貨幣が流通しており、仕事と金に溢れた街でもある。
○宵ノ里:人や妖以外のものが流れ着く場所。誰かが大切に使っていた人形や年季の入った万年筆など様々なものが乱雑に重なっている。人や妖が住むようなスペースはなく、街1つ分がもので溢れているような場所。時折、黄昏街から人や妖がやってきて気に入ったものを持っていくことがある。
○朧道:宵ノ里に続く1本道。いつでも真っ暗な道ではあるが、蛍のような何かがふわふわと道を照らしており幻想的な雰囲気がある。暮レ道より明るく、足元には名も無い花々が咲き誇っており、優しさの残る甘い香りが漂っている。時折、何かが声をかけてくるが「いかな声にも耳を傾けてはならない」という暗黙の了解がある。そのため、大抵は1人で向かうか、複数人いても話さないなどと徹底して対策をする者が多い。声に反応した者は哀より悲惨な末路を迎えると噂があるが、真偽は誰も知らない。
○彼岸刻:神隠しが行われる時間帯のこと。午前2時から3時の1時間を彼岸刻と呼んでいる。大抵その時間帯に暮レ道に誰かが現れるらしい。街の住民は交代制で暮レ道の案内を行なっている。
○貨幣価値:月待幣=1円、花咲幣=10円、空切幣=100円、蜜祓幣=500円、凪宵幣=1000円、風詠幣=5000円、葛彼幣=10000円
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