管理人_不破 2021-09-08 22:58:04 |
通報 |
(>24 panndora様
ぽかぽかと小気味良いリズムで繰り出される猫パンチに、また何か気に障ってしまったかと一人心の中で首を捻る。しかし、どうにも原因が思いつかなかったため困ったように眉尻を下げるしかできることがない。何やら冗談がダメだったかのような言葉は聞こえてきたため、やはり冗談と受け止められたかと腑に落ちる。
「あぁ、冗談を言いすぎたのは悪かったね。でも、あまり叩くと手が疲れてしまうだろう?」
その手は救うべき者のために取っておきなさいと1対の翼でそっと小さな手を包む。誰にでも本気で純粋な心を正面からぶつけられる彼女は、同胞として心強いが、どうにも子どもっぽいところが心配だ。彼女をよく知らない者達からすれば癇癪持ちと捉えられても致し方ないが、誰よりも優しい心根のある存在だとウィトゥスは考えている。
「さ、仕事に行くところだったんだろう?君と話すのは楽しいけど、そろそろ仕事を再開しないと」
ふわふわと気ままに仕事をする周りの堕天使たちに気づき、仕事の途中であったことを思い出す。彼女にも此方から声をかけて邪魔をしてしまったかと反省する。
トピック検索 |