ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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んー…そうか、分かった
(彼はこれからこの部屋に閉じ込められる訳で、何かしら娯楽や暇潰しが必要になるだろう。しかし、治療費の事を気にしているのか、遠慮して無駄遣いだからいらないと言う。とりあえず今は彼の意見に頷いたが、脳内の買い物リストに紅茶を最優先で付け加えておく。後で何と言われようと買ったもん勝ちだ。2品目が完成したようで、ふわっとろっとした卵が、綺麗に焼き上がったトーストに乗せられ、広がるバターの香りに惹きつけられるように顔を少し近づけて匂いを嗅いで「うおー…凄えー…」と感嘆の声を漏らして。お湯が沸いた音がせれば顔を上げ、先に座ってると言う彼に「OK」と返事をすれば、用意していたカップに静かにお湯を注ぐ。マドラーでかき混ぜ、粉を溶かせば、インスタントコーヒーも完成。テーブルへ向かう前に、玄関ポストに挟まった新聞紙を引き抜き脇に挟んで、マグカップ二つを両手に持ち、一つは彼の方に取手を向けて置き)
ミルクもコーヒーシュガーも無いから、ブラックだけど、平気だよな?
(ブラックしか自分は飲まないので、どちらもストックは無いが、もし必要そうなら紅茶と同じで買って来てしまおうかと、ブラックでも平気か確認しながら向かいの席に座る。そして、自分のマグカップは右側に、新聞紙は机の左端に置き、目の前の朝食を食べる準備は万端で)
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