ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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(今までも三食全部、しかも毎日同じような物ばかりを食べてきたのだから、それぐらいは気にしておらず「構わねぇよ。」と一言返す。そろそろフライパンが熱せられたようで、食材の焼ける気持ちのいい音が、ベランダにいても聞こえる。その音につられるように、自分の腹も地鳴りのような音を立てる。そうだ、昨日から煙草もだが、飯も食っていなかったんだ、と腹が鳴ってやっと気づく。喫煙タイムは終了にして吸い殻を灰皿に捨てれば、また部屋に戻り、彼が調理する様子が気になり覗こうと隣へと向かう。『自分は足手まといだったかも』という彼は、言葉こそネガティブそのものだが、表情や声は何とも思っていない様子だった。そんな事言うなよ、と声を掛けてやりたい所だが、本人が何とも思っていない様子なら余計な一言かもしれない。)
ふーん…、じゃ、今は師匠がいないおかげで、俺が得してるってことか。ラッキー
(前にも損得で彼を助け、此処に置いた訳では無い事を伝えたが、結果的に掃除を手伝って貰ったり、毎日手料理を作って貰ったりと、自分にとって得な事ばかりで。そして決して師匠が居なくて良かったと思っている訳でもなく、『今は』と頭に付ける。1人で何でも出来て、噂になる程だから、全く消えて居なくなってしまった、という事は無いだろう。淡々と続く作業を横で眺め、時々短く腹を鳴らしながらそのように伝えて。)
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