ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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…こんなので喜ぶんだね、君
(魔法と呼ぶには余りにも地味で、他者には分かりにくいもの。あっても無くてもいいようなどうでもいい魔法だと、同じメイジに言われた事がある。でも、そんな魔法でもまるで子供みたいに喜ぶ彼の様子は思っていたより悪くなくて、ちょっとだけこちらも嬉しい気持ちになった。こんなことで喜んでくれるなら、まあ、多少は彼の為に魔法を使うのもいいかな…と、そう考え始めた矢先に、なんとも情けない笑みを浮かべて『火が無い』と告げる彼に、さっきまでの気持ちを返してほしいと率直に思った。スン…と思わず無表情になってしまったのも仕方ないと思う、自分は決して悪くない。やはり甘やかすのは良くないと密かに考え直しつつ、彼が可哀想だと思うのも事実なので、はぁ、と呆れた溜め息を吐いて)
今回だけだからね。次失くしても探してあげないから、そのつもりで
(再び同じ魔法を発動させ、キン、という音と共に色が抜け落ちた視界で辺りを見回せば、脱ぎ捨てられた衣類の山の一つに光るものが埋まっているのが見えて、思わずぎょっとした表情になって)
ちょっと君!そこの服の中にあるんだけど!?二度も火事の被害に遭うのは嫌だからね!?
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